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川崎区S様「一旦オーナーチェンジ、後に買戻し」

S様は50代の男性。購入当時は奥様と子供2人の4人家族で暮らしていましたが、夫婦間のすれ違いにより離婚。現在は自宅に1人で生活をされていました。S様は自営のお仕事をされていましたが、不況の煽りを受けて破綻。法人の債務を個人保証されており莫大な債務が残ってしまいました。債務の事で思い悩み、精神的なストレスから鬱病を患い仕事をすることが出来ない状況に陥ってしまいました。当然、収入がない為、ローンを支払えるわけがなく、滞納を重ね自宅を差押えられてしまいました。そんな最中、ホームページからお問い合わせ頂きご相談を受けました。S様のご希望は「住み続けたい」という事でした。自宅に愛着があり長年住んでいる環境を変えたくない。元奥様と一緒に生活をしている息子さんがこの春の進学と共に自宅に戻りたいと言っているなどの理由から、「住み続けたい」という強い希望をお話ししてくださいました。弊社はS様に対してオーナーチェンジや買戻しプラン等をご提案をした所、身内で買戻しに協力してくれる方の検討がついているとの事でしたので、その方向でご希望を実現するべく動き出しました。

 

すぐに債権者へと価格の交渉に入り査定書や上申書、販売活動報告書も提出しながら根気よく交渉を重ねました。それにより、今後買戻しするにあたって購入しやすい金額を導きだすことができました。さっそく、その事をS様にご報告するとS様からは当初協力してもらうはずの身内の方から断られてしまったと報告を受けてしまいました。他にどなたかいないのかと聞くと誰もいないという事で買戻しプランが暗礁に乗り上げる事となりました。そうなると次に住み続けられる方法としてオーナーチェンジへシフトし販売活動を行いました。買戻しのしやすい金額まで交渉はできているものの、オーナーチェンジの目線で見ると賃料から見て収益性が低くお客様の反響は厳しいものでした。投資家へも当たりましたが、いい返事を頂く事は出来ませんでした。それに反して、居住目的でのお客様の反響はあり具体的に購入を検討したいというお客様も現れている状況でした。

 

その事実を報告した所、S様はそれでも住み続けられるようにどうにかお願いしますと懇願されました。弊社は投資家を探すべく何十件も当り直すと共にS様にはどなたか協力して頂ける身内の方がいないか再度、当たってもらうようにお願いをしました。その結果、事情を理解してくれ買戻しに協力して頂ける身内の方をどうにか見つける事ができました。その方から詳細を伺った所、買戻しに協力できるが金銭的問題ですぐに購入することが出来ず、半年間程時間が必要とのことでしたが、状況を精査した所、買戻しに関して問題がないと判断ができた為、最終的には弊社グループ会社で一時的にオーナーチェンジをし、買戻しができる時期を迎えた時に身内の方に購入して頂く方向でまとめる事が出来ました。すべての契約を交わし無事S様の当初のご希望の通り住み続ける事を実現することができました。

 

この春、進学をした息子さんも戻ってくることができ、S様は悩みの種が解決した事からか患っていた病気も回復に向かい始め、面談した当初からすると見違えるほどに明るい表情をするようになりました。今はご身内の方の買戻しの準備をしていますが順調に進んでおります。