任意売却事例

千葉東金市T様『コロナ後事業再開も立て直し実らず不動産競売に』

今回のお客様は会社名義と個人名義で3件の不動産を持っているお客様です。

会社は繋がりがあった方から会社を引き継ぎ、事業を行うことになったのですが、

引き継いだ後に、会社名義の不動産を担保に前社長がお金を借りてていた事実が判明し、前社長はそのまま持ち逃げしてしまって、泣き寝入りするしかない状態になってしまったということでした。

それでも何とか会社を軌道に乗せようとご夫婦お二人で頑張ってきましたが、2020年の新型コロナウイルスが流行した際の影響を受け、休業せざる負えない状況となってしまいました。

コロナが落ち着いた後、事業を再開いたしましたが、売上がかなり減ってしまい、会社名義の税金や不動産担保の債務だけではなく、お客様個人の税金や住宅ローンを払う事が出来ず、どんどん債務は膨れ上がってしまい、会社名義の不動産が強制競売にかけられたことで、弊社へご相談をいただきました。

抵当権の残債やその他の差押など状況を調査したうえで、今回の競売は無剰余取消になることが明白でしたのでお客様へもそうお伝えしたところ、お客様も安心した表情になりましたが、お話を詳しく聞いていくと今回の競売が取消になっても、いつ抵当権者が競売を申し立ててもおかしくない状況でしたし、ここまで大きくなってしまった債務は法的手続きを踏むのが一番だとアドバイスをさせていただき、まずは弊社と提携している弁護士に一緒に相談をしにいき、今後どのように進めていくか確認をして、解決に向けての道筋を立てていきました。

お客様の希望の一つとして、ご実家であるお客様とお父様の共同名義の物件は、ご両親が亡くなられてから、妹さんがお一人で住んでいるので、その物件に関しては妹さんに家を残してあげたいとの事で、お父様の持分の相続関係を整理し登記する準備とお客様の持分は妹さんが買い受けるという形で話を進め、司法書士とも連携をとり進めていた矢先に、お客様より妹さんが急死したと連絡を受けました。

しばらくは妹さんをお見送りする時間が必要でしたので、弊社としてはお客様が今後この物件をどのようにしていきたいのか伺えた時に、お客様に寄り添った提案が出来ることが、最善だと判断して物件の調査などを進めるなどして、お客様からのご連絡をお待ちしました。しばらく経ってからお客様からご連絡をいただき、家を残してあげたいと思っていた妹さんも亡くなったという事で、実家を処分したいというお話しをいただきました。

お客様からの連絡を待っている際も弊社は様々な事を想定していましたので、すぐに買主候補がいる事をお伝えし、売却に向けて話を進めて無事に売却までのお手伝いをさせていただく事ができました。

実は、この物件は最寄駅より徒歩1時間30分ほどかかり、バスも23時間おきに1本くらいしか通っていないエリアで、物件自体も築年数が経っており、中の状況も良いとは到底言えない物件で、実際には買主様を探すのに相当苦戦いたしましたが、もっと大変なことがありました。

ご実家とはいえ、しばらく妹さんがお一人で住んでいたとの事でしたが、

室内にはお一人とは思えないくらいの荷物がある状態で、

その中から、ご両親や妹さんの遺品となるものを探しながら不要な物を捨てていくという作業もしていく必要があり、これはかなり大変な作業になりました。

買主様には引渡し猶予をいただく事が出来ましたので、弊社も時間を作りお手伝いに行くという事をしながら、1ヶ月以上かけて大量にあった荷物を何とか片付ける事ができ、なんとか買主様へ引き渡すことも出来ました。

  こちらのお客様は会社名義の不動産などあと2件所有していらっしゃいますし、まだ全てが解決したわけではありませんが、一歩ずつ進んでいる状況に「最初、競売にかけられたときは頭が真っ白だったし、会社としてもどうしたらいいのか。どこに相談したらいいのか分からない状態だった。相談して自分がするべき事が分かったことですごく安心する事ができた。これからも、よろしくお願いします。」と言っていただいています。

お客様が新しい一歩へ踏み出すお手伝いが出来る事を嬉しく思いながら、

これからも全力でサポートさせていただきたいと思っています。

ご不安などを抱えながら、弊社のホームページを見ている方は是非一度、ご相談ください。

お待ちしております。

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