今回は任意売却の事例ではなく、自己破産をされる方が所有者している不動産の売却、つまり管財事件に関するお話をご紹介いたします。事の始まりは何度か任意売却の取引をした債権者から連絡があり管財事件になっている不動産を売却して欲しいと相談を受けたことが始まりです。債権者は事情があり二ヶ月以内に売却を終わらせて欲しいとのことで、これまでの実績を評価して頂き依頼をうけ、裁判所から選任された管財人弁護士と債権者の許可のもと活動していくことになりました。
物件は最寄駅から15分ほど離れた場所にある3LDKのマンション。階層は1階の物件で専用庭はありますが建物が隣接しており日当たりは悪く、これまで賃貸物件として貸出していましたがその賃借人の使用状況が悪くかなりの汚れや傷がある物件でした。価格が安くお買い得であればいざ知れず、とても一般の方が購入しようと思えるような状態の物件ではありませんでした。管財事件の不動産売却には債権者や裁判所の許可がなければ売却ができません。つまり適正価格での売却が求められるので安易に価格を安くして売却することはできません。限られた時間のなかで販売活動を進めていくこととなります。
とにかく時間がありませんので一般の顧客への紹介営業と同時に買取業者へ物件の紹介をしていきました。やはり一般の顧客からの反応は悪くリフォーム費用が重いことや転売をする買取業者とは違い実際に居住等を考える一般の顧客は立地の問題もあり厳しい状況。買取業者も今ひとつ買取金額が伸びず金額の条件に当てはまる業者はいません。日々営業活動をするしかありませんので、ひたすら営業をしていきます。一ヶ月が過ぎ残り一か月となったある日、営業をかけていたある買取業者から条件金額に近い金額提示を受けました。数十社の中で一番高額の提示ではありましたがあと一息金額が上がりません。買取業者もかなり頑張ったようでこれ以上は金額を上げられないという返答でしたが、金額が足りなければどんなにいい金額提示でも売買はまとまらないと買上をお願いしてどうにか金額をあげて頂き条件を満たしていただきました。売買決済も予定日までに取引できるとのことで当初の依頼通り二ヶ月以内に条件通りの金額で売買をまとめることができました。債権者からは「難しい物件にもかかわらず要望通りよく売却してくれた。見込んだ通りだった。」とお褒めの言葉をいただきました。
今回紹介したケースは債権者から紹介をうけた管財事件の不動産売却という特殊な事例です。基本的に債権者からこのような相談がくることはなく非常に特殊なケースです。お伝えしたいことはいい任売.JPは任意売却に限らず住宅ローンの返済の悩みや不動産にまつわる債務等、総合的な相談ができる会社です。何事でもそうですが信頼と実績のある会社に相談することがなにより重要なことです。お困りの方がいましたらお気軽にご相談頂ければ幸いです。