ご依頼者様は山口県にお住いのS様とA様。離婚した元ご主人と相談者の母との共有名義で所有する住まいの支払いが困難になり、インターネットで色々と検索している中、当社のホームページをみて頂き、問い合わせ頂きました。
まずは相談員が現状の生活状況をヒアリングさせて頂き、じっくりとお悩みとご希望を伺いました。
相談者様の希望として元ご主人と揉めないよう調整をしてほしい、どうしていいか、何から手をつけていいかもわからないから、諸々サポートをしてほしい、また引越先についても過疎地域で見つかるか心配で面倒見てほしいし、将来的に法的手続きを予定しているのでその斡旋と弁護士費用の捻出がしたいとのご希望でした。
依頼頂いた物件の調査を進めてみると、周辺の販売事例はおろか過去10年間に渡り、ほとんど不動産売買の事例も見当たらないような地域でした。そのため販売活動に苦戦することが当初より想定された為、地元の一般企業に社宅として検討頂けないか、役所にも問い合わせ空き家バンクなどへ登録ができるかどうかなど、広く販売活動を募るよう手配致しました。想定した通り、なかなか問い合わせが募れず苦戦を強いられましたが、過去に取引のあった地元不動産会社のおかげでなんとか集客し買い手を見つけることができました。
債権者様との折衝においては、郵送、電話等で幾度となく交渉を繰り返し、当初は厳しい主張がありましたが、当社との実績も多いことから、徐々に交渉を進めていくことができました。
契約に際しても遠方にお住まいである元ご主人の状況を考慮し、極力ご負担にならぬよう郵送での手配やオンラインにて手続きを進め、ご依頼者様のご負担にならぬよう配慮して手続きを進めていきました。またなるべく元ご主人と相談者様が直接、連絡をとる必要がないよう、間に入って必要な手続きを進めて行くようさせて頂きました。結局、郵送での本人確認手続きも完了したことから元ご主人については山口県まで一度もお越し頂くことなく全ての手続きをさせて頂くことができました。契約から決済まで元ご主人とお会いすることなく、すべての手続きができたことから相談者様や相談者様の母も、気まずい思いをせずに手続きができたと喜んでいらっしゃいました。
最終お取引日で物件のお引渡しと代金授受が無事終わると、「過疎地域で不動産売却自体が困難なのは周知していたため、ほんとうは売れないかと思っていた。無事に売却することができてよかった。また、紹介していただい弁護士も非常に親身に相談に乗って下さり頼もしい方で、弁護士費用についても希望通り確保することができて助かりました。ありがとうございます。」と有難いお言葉をいただきました。