今回のお客様は、ご兄弟でお住まいのご自宅についてご相談をお兄様から頂きました。

所有者の弟様は兄に全て任せていると一任しておりました。

ご相談頂いた当初、

「弟が１０年ほど前から精神的な病気に罹り人と会ったり会話するのが極端に苦手になってしまい、仕事は退職し現在無職、復職する気もなく私（兄）だけの収入では住宅ローン支払い困難で貯蓄も底をついてしまった、生活費も困窮、住み続けたいが資金もない、売却して引越資金を何とかできないか」

と先行きに不安を抱きご依頼されました、購入時は新築ではなく中古で購入されましたがローン残１５００万以上残っており地元不動産業者に相談しましたが売却したとしても引越し費用なんてとても無理、残債務残ってしまいます、と買取を断られ途方にくれていたところ、任意売却の第一線でやられている御社ならできるのではないか、と地元業者に紹介され当社と繋がりました。

当社の実績を信じて下さったお客様の為にも、当社を信頼して紹介して下さった業者様の為にも、何としてでもご兄弟を救わなければという想いで取り組みました。

 早速、債権者との交渉を始めました、非常に厳しい債権者で当初は完済金額でなければ売却は応じない姿勢でしたが熱心な担当が何度も何度も電話をし、書類のやり取りも何度も重ねていきました。

当社での成約実績が非常に多かったこと、熱心な担当の熱量に徐々に債権者も交渉に応じていただけるように変化していき、債権者応諾金額を下げて頂けるようになりました。

 ただ、対象不動産は、築３９年以上の建物で、老朽化は否めません、本来売却が厳しいものではありましたが任意売却にて販売活動を進めていくなか、当社のネットワークと広告力を最大限活用して集客し、またI様が当初地元不動産会社に相談していましたが改めて地元不動産会社を掘り起こし買取だけでなくお客様のご紹介をも依頼し、なんとか現況のままで購入を頂ける買主様を紹介して頂けるお客様が現れました。引越し準備や売却後、住む場所のあてもなかったため、近隣にて賃貸物件探しもお手伝いさせて頂きました。

 戸建の為お荷物が非常に多く、かつご兄弟は高齢でしたので荷造りがとても大変、引越し業者に任せっきりにはせず、お引越しのお手伝いと残置物の撤去もお手伝いさせて頂きました。I様の思いのこもったご自宅を手放す気持ちを考えますとお手伝いしているなか胸が詰まるおもいでしたが、建物引き渡しが無事完了し、お取引が終了したことを話す際には、ご兄弟は涙を流してお礼を言って頂けました。大事な自宅は失いましたがここまで親身に対応してくれて本当にありがとうと感謝されました。良いお手伝いができたと実感する任意売却となりました。