依頼者は山口県にお住いのA様
前の職場で、同僚経由で収益不動産の営業を紹介されて、将来の年金の代わりに・・・
という決まり文句で収益物件を複数購入
今回成約させていただいたのは、昭和築の1棟アパートでした。
駅から遠く、築年数も経過しているため空室もあり、購入時に賃貸管理をしていた業者は、いかにも怪しい業者で、購入後間もなく、居住者から受け取った賃料をオーナーに支払わなくなり、連絡も取れなくなり、倒産したそうです。
購入時の業者から別の、管理会社をあてがわれるも、そこも悪質な業者でした。
管理委託契約書を拝読し、レントロールを確認したところ、賃料の14%相当を管理費として、控除している上に、管理委託契約を解約しようとすると、満室想定での賃料の6か月分を支払わなければならないという内容でした(当時、空室があったにも関わらず)。
そのような物件であったため、販売は難航しました。
管理会社と管理委託契約を解除する交渉をしましたが、当初は当方の主張は聞き入れてもらえない状態でした。
それでもあきらめず、販売力を生かして、管理委託契約が解除されたならば購入するという顧客を見つけることができました。
時間の経過とともに債権者は賃料の差押の措置を取り、また不動産競売も申し立ててきました。
賃料が差押えられたことにより、管理会社への入金がなくなったため、管理会社に再度交渉をし、契約解除をしてもらう形に運ぶことができました。
続いて契約の準備ですが、買主様は千葉県で売主様は山口県と遠方であったため、持ち回りと言う形で買主様の所在場所までお越しいただくことなく執り行える形をとりました。
無事契約が終わり、最終御取引の決済の段取りですが、そこでも通常は、売主、買主、司法書士、不動産仲介、債権者が一か所に集まって銀行で執り行うことが通例ですが、
債権者と交渉し、売主様に遠方からお越しいただかなくても決済を行える段取りにすることができました。
A様は4件の収益不動産を高く購入してしまったものの持ち出しとなる現金が多くキャッシュフローが回らないと非常にお困りでしたが、3件を成約することができ、残り1件についても、二人三脚で寄り添いながら進めております。
関東の業者で、距離が離れていることを当初は心配されておりましたが、今までの人生の中で一番頼れるパートナーである、とありがたいお言葉をいただいております。