本件は実は弊社が買主様側の仲介とし今回成約に導いた事例なのですが、経緯としましてはまず1年3ヶ月ほど前に弊社にてその買主様が当時所有していたマンション一室の任意売却を競売差押権者と交渉を重ねお客様のご要望に沿った形で成約に導きました。
当然その際に住宅ローンの残債の他にも多額の無担保債権が残ってしまった為に法的処理をしたいというお客様のご希望の元、法律事務所とご相談し免責同時廃止の方向で申立準備に入りました。ただ、弁護士費用の積立支払の方が思うように進まず手続きが大幅に遅れてしまったのですが、昨年末12月の師走に何とか免責決定が降りました。
そこまでは通常の任売後の典型的な流れなのですが、1年3ヶ月ほど前に任売が成立した際にお客様が59才で、確定拠出年金が受け取れる時期が1年後迎えることが判明していた為に、お客様は任売後の引越先を確定拠出年金のまとまった資金が受け取れるまでは賃貸にて格安家賃でお借りして、その際に並行して売買契約も締結出来る物件を希望されました。
つまり弊社の仲介による任意売却だけでなく、その後の法的処理の為の債務整理、そして一時的な生活保護申請のお手伝い、さらに引越先の探索ならびに賃貸契約と同時に売買契約の締結などを経て今回見事に本物件の所有権を得るところまで弊社が仲介として携わる事になり、見事ご希望通りの結果を導く事が出来ました。その間依頼者様の体調不良やお身内のご不幸などが重なりスムーズにいった訳ではありませんが、弊社のモットーである『ご相談者様に常に寄り添った任意売却』の延長線として売却後のアフターフォローまで完結できた形です。
現在の大変なコロナ禍の中で、非常に任売依頼件数も激増していますが、弊社は売却だけではなく様々な解決法のご提案、ならびに売却後も見据えた長期的なご相談にも応じていきますので、今後の住宅ローン等の支払いだけでなく不動産全般でお困りのお客様のお問合せをスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。