任意売却最新情報

大阪府K様「今度は医師がターゲットに投資用物件5件」

今回の依頼主は、医師としてご活躍されている、社会的にも地位のある方でした。

医師という事もあり、収入が高い事から「節税になる」という謳い文句で8物件を不動産業者から購入させられてしまったということです。

実際、購入した当初は気づかなかったものの、3年経った頃に計算してみると、毎月の手出しが発生していて、将来的に所有をしているだけで赤字となる事が判明しました。

そこで、一度リセットして再出発したいとの意向から、今回は債権者が同じ5物件を纏めて売却することとなりました。

依頼主は「正直仕事をこなすことで精一杯で、勉強や調査をせずに買ってしまったことが原因だとわかっている。なぜあの時、担当者を信用しきってしまったのだろう」と後悔のコメントをこぼしていました。とはいえ、大変心苦しい事ではありますが、任意売却を行なったからといってすべてが白紙になるわけでは御座いません。やはり、購入した金額と同額で売却できるという事は極めて稀で、ほとんどの場合、残債が残る事となります。

今回の依頼主にももちろんそのことを伝えましたが、「現状のこの不利なサブリース契約も不快だが、将来サブリースが解除されて空室リスクを抱えたり、修繕等の物件の管理をしなくてはいけない煩わしさなど、目に見えない不安が残り続けるよりも、残債という形で目に見える状態の方が安心できるので、任意売却で現状を抜け出したい」との意向で、任意売却をすることとなりました。

ただ、5物件を売却するとなるとなかなか難しい話で、債権者としても売主から、「5物件の内1件はこの価格で客が付いたので任意売却をしたい。他の物件は引き続き任意売却をしていく」と言われても、他の物件の売却の先が読めない為、任意売却に応じた結果最終的にいくらが無担保債権として残るのか、という事が計算できません。そのため、交渉はかなり難航しました。我々としても、多くの投資家様を顧客として抱えておりますが、個人の投資家が5物件を纏めて買うなどは現実的ではありませんし、5物件もあると、買い手が付きやすい物件とそうでない物件とで偏りが出てきてしまいます。そのため、債権者に対して一度に5物件の任意売却の実行依頼を掛けることが出来ません。こういった場合はやはり業者にバルクで購入頂く事が一番なのですが、やはり価格の面で折り合いがつかず、債権者が回収したい金額、業者が払える金額が釣り合いませんでした。当然のことですが、買主は次の買主へ販売する価格がありますので、どこまでリスクを負って購入金額を提示したとしても、上限があります。債権者としても、抵当権を外した以上無担保の債権となってしまう為、売却に応諾する金額に慎重になる事は当然です。そういった買主と債権者の思惑を擦り合わせて行く事が任意売却では特に大変なポイントです。

このような理由から、本案件は障壁が多く、任意売却の受任から1年の月日をかけて成就するに至りました。最終的には業者様に購入頂き、債権者にも応諾を頂いたのですが、当初は債権者も「任意売却には一切応じない」という強硬的な姿勢で、成就に至るまで難航した交渉をかなりの回数重ねてきました。債権者には弊社の懸命な交渉により折れて頂けたのだと思います。勿論、熱意だけでなく理論的にもご説明をさせて頂きましたが、債権者に応諾を頂かなくては成就しないのが任意売却ですから、今回は債権者にも勇気ある決断をして頂けたことに感謝しております。

もちろん、弊社は交渉以外にも買主を見つける為にこの1年間、惜しむことなく努力を注いできました。個人の投資家様や法人のお客様には、多少ご無理をお願いした場面もありましたが、そういった中でも真摯に検討して下さり、継続して取引を続けて下さる心の広いお取引先の方々のお陰で任意売却の第一線を走り続けられていると自負しております。

本件の様に、収益物件の任意売却でお悩みの方は是非ご相談ください。また、弊社のこういったネットワークは、居住用のお宅の任意売却においても大いに活用できます。そもそも、このネットワークは居住用の任意売却を長年続けてきたことにより信頼関係を築いてきたものであります。

収益物件だけでなく、居住用の物件の任意売却についても実績は十分にありますので、居住用の物件についてもご安心してご相談を頂ければと思います。