今回、都内郊外にお住まいの方からのご依頼でした。
ご自宅のテラスからは小川と公園が見える自然に囲まれた静かな立地です。
商業施設や買い物には少々不便ではあるがとても暮らしやすい印象でした。
ご依頼されたご主人は既に破産を検討しており、弁護士の紹介も含めて弊社に依頼されました。
依頼されてからは長い道のりでしたが、無事解決となりました。
築も浅く、建物は注文建築だけあって拘りのあるキレイなお家でしたので、弊社としてもすぐに買い手が見つかると思っていました。
ですが、土地柄周辺は安い建売が多く売り出されており残債と相場にかなりの乖離がある状況でした。
債権者への交渉は当然していきますが、相場で売却するには残債の粗半分の価格です。
当然、応諾は貰えず売却活動は難航しました。
相場より高い価格では到底買い手も見つからない状況が続きましたが、月日が過ぎ交渉を続けた結果ようやく債権者も現状を受け入れるような姿勢を見せてきました。
ですが、未だ売却できる相場までは届いていません。
所有者へは住宅ローン以外の借入からの催促や督促が来ている状況で、焦りも出初めていました。
債権者には代位弁済後に競売申し立てを待っていただいている状態でしたが、買主が見つからない状況に対しとうとう競売申立を行いました。
弊社としてもこのまま競売になることだけは避けたいという思いから再度、周辺仲介業者へ物件の紹介を行い売却活動に力を注いでいきました。
その後、内見したいというお客様が数人現れましたが中々話が前に進みません。
タイムリミットも迫るある日、地場の仲介から私に連絡が来ました。
既に物件の外観や周辺環境も見ており直ぐに中を見たいというお客様がいるというのです。
仲介業者には任意売却であるということは説明しており、そのお客様も任意売却という特異な事情に理解を示しているとのことでした。
早速、所有者に連絡をとり内見へと繋げました。
結果、内見したお客様は、立地と建物を気に入りその場で購入意思をいただけました。
多少の経費についても快くお支払いしていただき無事に依頼者の引っ越しも完了できました。
肝心の債権者については、条件付きでしたが売買価格に応諾いただことができ、約一年近くに及ぶ長い期間で依頼者が一番苦しかったと思いますが、無事解決することができました。