任意売却最新情報

岡山県O様「任売不可と言う債権者に粘りの交渉で任売成功」

今回のご依頼主は事務所兼店舗兼居宅として約10年前に新築物件を建てられたO様よりご相談を頂きました。O様は40歳代の女性で美容に関する事業をしておりましたが思ったようにうまくはいかず収入は安定していなかったそうです。徐々に返済に遅れが出始め、遅れながらも1年ほど返済を頑張って続けていいましたがこれ以上は返済できないとギブアップ。どうにか今の状況を解決するべくいい任売.JPからお問い合わせを頂きました。

 O様から物件を売却して再スタートを切りたいとのご希望。できるだけ良い条件での売却を目指し任意売却の活動を進めていくことになります。

 債権者に連絡をして任意売却の意思表示をして所定の手続きを行おうとした所、債権者より「待った。」がかかります。今回の債権者はローンの支払いが滞った際に機会の損失を防ぐために、任意売却を推奨している債権者ですので「待った。」がかかるという事は問題が発生しているという事です。債権者から改めて連絡があり詳細を伺うとO様が弊社に依頼する前に債権者に対し「お金の工面できる予定があるので返済を待って欲しい。」と債権者にお願いをして猶予して頂いていたようで、本来であれば滞納をしてから6ヵ月経過すると月々の分割払いの権利がなくなり一括返済を求めるはずが、それをせずに事情を考慮して頂き1年間も猶予していたようで、それにも関わらず結果返済不能で任意売却をお願いしますと言われ非常に困惑しているとのことでした。債権者としても配慮はするが貸付金を回収しなければなりませんしそれが何年も時間がかかっていいというわけではありません。これから任意売却期間を設けてしまうと本来返済を受けられる時期が大幅に遅れてしまう為、任意売却を認めるか競売にするか慎重に判断しなければならないとのこと。この任意売却の期間が有るのと無いのでは重要な問題です。O様と共に債権者に対しどうにか任意売却を認めて頂きたいとお願いに上がりました。そして「今回は特例です。」と若干嫌味も言われましたが、任意売却を認めて頂き販売を開始することができるようになりました。

物件は築10年の5LDKの戸建で土地の広さや建物の大きさも十分で商品価値はある物件でしたが、岡山市内から少し外れた所に位置し生活利便性が低い所や近くに外観が特徴的なファッションホテルがあるなど懸念事項もございました。しかし、隣にもお住まいになっている方もおりますので需要は必ずあると販売を進めていきます。販売を開始して思いの他、問い合わせがきましたが詳細住所をお知らせするとやはり心配していたことが的中しファッションホテルが気になって検討できないと内見まで進みません。それからぱったりと問い合わせもなくなり営業活動を開始してから3ヵ月を経過した頃、ようやく1件内見が入りました。そのお客様は物件を気に入って頂き満額で購入をしたいと申込が入りました。すぐに契約準備を進めていたのですが、ローンの事前審査の段階で「否決」となってしまい現金をお持ちではありませんでしたのでローンが利用できないという事で購入のお話が破談となってしまいました。また新しいお客様を探すべく募集をかけるも時間ばかり過ぎ、ついに任意売却期間として設けて頂いた6ヵ月を経過してしまい債権者は規定通り競売に移行するとのこと。競売に移行してしまうと競売の費用が余計に加算されてしまい任意売却をするうえで不利になってしまいます。どうにか競売前に任意売却を終わらせたいが「無理か」と思っていた矢先、個人のお客様から内見の依頼が入ります。そして物件をすごく気に入って頂き購入希望を頂きました。しかも、今回のお客様は前回破談となったローンは利用せず全額「現金」で購入するというお客様です。諸々の準備が整えばすぐにでも任意売却の決済ができるお客様でした。競売の手続きをしている債権者にすぐに状況をご報告し競売の手続きをどうにか待って頂けないかとお願いをした所、1か月以内に売買決済を行う事を条件に競売申立を中断して頂くことができました。すぐに契約を行い売買決済の準備を進めます。O様にはお引越しと荷物の撤去をして頂き駆け足の日程となりましたが無事売買決済を執り行う事ができました。売買の価格や条件もO様のご希望していた内容となり、売買決済後にO様より「これでひと段落できます。有難うございます。」と感謝の言葉を頂きました。

あわや競売かと肝を冷やす場面が多くあった今回の任意売却ですが無事競売前に希望通りの内容で任意売却ができ心より良かったと思える案件となりました。