物件はバス便でバス停から少し離れていますが、その分静かな場所でした。

１０年は経つ戸建ですが、室内に目立ったキズはなく車は３台駐車が可能、庭は広くて住み心地が良さそうな印象でした。

売主様は現在お一人で暮らしており、ご家族とは別居をしていて売却をして１Ｒでも良いので引越しをして一人暮らしをしたいとの事でした。

債権者へ連絡や販売活動の準備を行うも、物件の周辺は開発されてそこまで年月が経っておらず新築戸建てや中古戸建の在庫があまりにもなく、相場が少し読めないエリアですが、債権者とも相談をしてその後販売を開始しました。近隣の仲介業者に営業を掛けますが、本物件のエリアは買物施設が近くになく、車が必須の生活になるため、すぐにお客様は見つかりませんでした。

数か月が経ち２度、内覧を行うも購入までに至らず、債権者側にも何度か価格を見直して頂きましたが、競売と任意売却で並行する事になり、限られた期間でお客さまを見つけなければならない状況となってしまいました。競売の評価書が作成されることによって、物件の評価を債権者に報告、更に価格を下げての販売を開始しできるようになり、近隣仲介販社へ惜しみなく営業をした甲斐もあり、その後１組のお客様が現金で購入したいというお話があり、なんとか契約を進める事が出来ました。

W様の転居先はこちらでご案内した内の１件を非常に気に入っていただき、すぐに入居の申し込みをしました。当然賃貸に必要な資金は今回の売買で捻出いたしました。

その他ではなるべく出費を抑えるため荷物は引越業者を呼ばずに私が数日手伝うことによって、お引越しは無事完了することが出来ました。

決済を終えた後はお礼にと引越し先へ招いてもらい、お茶をしてお互いに笑顔でお別れをしました。