今回のお客様は、鹿児島県にお住まいの５０代男性で、弊社のホームページをご覧頂きお問い合わせ頂きました。Ｍ様は購入当時、営業職の仕事をされており充分な収入を得られていました。当時は夫婦で生活をしていましたが、夫婦間のもつれから離婚、それを期にＭ様は自宅を出られ別々の生活を送ることになります。自宅には元奥様が引き続き住むということで継続してローンの支払いをされていましたが、仕事が変わり収入が減り生活するので精一杯になった為、支払いが滞ってしまいました。そんな折に元奥様も転居をするという事で、売却をしたいとご依頼を受けました。

早速、債権者交渉と物件の調査等を行った結果、早急に債権者の応諾価格は導く事はできましたが、本物件はＭ様と元奥様との共有名義での所有ということが発覚しました。不動産売買をする上で持分を持っている方の了承が得られなければ売却することはできません。もし万が一、元奥様から了承が得られない場合、売却することができなくなってしまいます。すでに離婚してから数年経過しており、離婚の時に揉めた経緯から一切連絡を取っていない元奥様からの協力がはたして得られるのかＭ様は大変ご心配されておりました。幸いにも元奥様とは連絡が繋がるという事で早速、弊社がＭ様の代わりに元奥様へと連絡をし、事情を説明致しました。やはり当初はいきなり知らない不動産業者から連絡がきた事への不信感とＭ様とは離婚が成立しているので関わりたくないと売却への了承は得られませんでした。その後も何度も丁寧に時間をかけ現在の状況や今後の展開をこと細かく説明した所、どうにか売却に関しては進めていいとお返事を頂く事ができました。債権者交渉と並行して販売活動は進めていましたが、やはり地方の物件という事で問合せ自体が少なく中々内見を希望するお客様は現れない状況が続きました。しかし、そこは地場の提携業者と連携して遠方でも劣ることのない販売活動で反響が少ない中でも、どうにか条件の合う買主様を見つける事ができました。本物件には税金の滞納もあり差押がついている状況でしたが滞納税金も完納する価格での売買です。

元奥様には日々の経過報告や連絡を密にとることにより最後には信頼をして頂き、売買決済の準備にも快く協力して頂き、物件にはまだ元奥様の荷物がありましたが、弊社で産廃業者の手配を行い滞りなく売買決済と物件の引渡しをすることが出来、無事任意売却をまとめることができました。

今回のように共有名義の不動産売買は、各名義人の了承が必要になる為、慎重な話し合いが必要になるケースが多いです。弊社は共有名義人との交渉を依頼人に代わってお話しをさせて頂き、話し合いが難しい方でもその架け橋となるよう努めます。「直接連絡を取りたくない、共有名義人に住所を知られたくない」等のデリケートな部分にも柔軟に対応致します。同じようなお悩みのお客様がいらっしゃいましたら是非、一度ご相談下さい。