物件は土浦市郊外の築15年ほどの二階建の注文住宅でしたが、立地的にかなり交通の便が悪く予定していた開発も先送りされ、こだわりの内装も築年の割には維持状態が悪く劣化が進み、販売活動ではかなりの苦戦が想定される物件でした。
所有者は40代の男性一人暮らしで、元々自営でお仕事はしていましたが、経営が傾くと共に離婚も重なり、さらに体調を崩してしまった結果、住宅ローンや税金などの月々の返済が困難となり、滞納10ヶ月目程の頃に弊社に問合せを頂きました。実はさらに税金の滞納も200万を越えていて所有者としては、一時期自暴自棄となり将来に絶望をして投げやりの状態だった頃、友人に恵まれどうにか仕事を紹介してもらえ、これを機にどうにかこのような状況下でも再出発できるよう任意売却により引越費用だけでも捻出してほしいと切望し今回のご依頼に至りました。
幸運な事に高額な税金滞納も月々わずかずつですが分納していたことによりまだご自宅に差押が入っていなかった為に、とにかく債権者より競売申立登記をされる前に任意売却をまとめる事が急務な案件でした。
債権者の状況としてはすでに滞納10ヶ月で期限の利益を喪失して4カ月を過ぎていましたので競売申立まで2ヶ月を切っていました。競売申立の登記が入ってしまいますと役所も間違いなく差押登記を入れてしまいますので、このわずかな期間に任意売却をまとめるために、とにかく債権者とは物件の上記マイナスポイントの室内不具合写真を添えて価格交渉をすると共に、販売活動の方でも近隣の買取業者に数社内見をバッティングさせ価格を競い合わせる事により、どうにか媒介取得1ヶ月余りで任意売却をまとめる事が出来ました。
引越費用も捻出出来ましたが極力費用を抑えるために、かなりの遠方ではありましたが引越・産廃作業もお手伝いさせて頂き引越先賃貸も希望に叶う物件を弊社が仲介し仲介手数料もサービスさせて頂く事により、理想通りの任意売却が成立し、現在は新たな引越先と職場にて希望に満ちた生活をスタートさせています。
とにかく税金の滞納がネックで任意売却がまとまらないケースも多くありますので、税金の滞納に関しては役所からの書面や連絡に対して決して放置せず窓口にて相談を行い少しずつでも分納されることをお勧め致します。もちろん差押が入ってしまった後でも差押解除に応じて頂く金額の交渉は市区町村によっては可能ですが年々厳しくなっています。
とにかく任意売却の相談や問い合わせは早ければ早いほど条件の良い形で成約が期待出来ますので、スタッフ一同早期の段階でのご連絡をお待ち申し上げております。