川崎市内のマンションにお住いの方から任意売却の依頼がありました。

すでにお住いの物件は競売の申し立てをされ、事業で借り入れをし、その他個人の方からお金をかりて税金も滞納されており、それらを返済しなければならないとのお話でした。

すぐに各債権者、個人の方は弁護士を通してお話をし、任意売却の準備に取り掛かりました。

後日、債権者から売出価格の指示がでましたが、近隣の相場を上回り、難航を予想されました。販売を開始して２週間がたち、内覧希望の問い合わせもない状況でした。

販売をしているうちに新規で同じマンションの一室でフルリフォームがされていて尚且つ価格も弊社がお預かりして販売をしているものとそれほど差がない物件が掲載されました。

債権者にこのマンションの実勢価格について説明し、ようやく価格の見直しをして頂くもそれでも相場より少し高い金額でしたが、ようやく土台にのる販売活動が出来ると思い、債権者の内の弁護士にも状況を報告、弁護士も何とか任意売却に結び付けてほしいとの事でした。

ありとあらゆる方法で販売活動をしましたが、中々内見まで結びつかず、債権者ではこれ以上の価格は見直ししてもらえず、ついに恐れていた競売の入札・開札期間が決定し、いよいよ時間との勝負となりました。

近隣の不動産会社にも協力をしてもらい、競売の入札期間が一カ月を切ろうとしたところ、ようやく一組の内見につながり、すぐに室内をご案内し、その日に買付をお送りするほど気に入っていただけましたので、売主様や各債権者に報告、弁護士は面談を経てその後契約を完了することが出来ました。

賃貸の検索はご高齢の方なので、こちらでご案内するも気に入っていただける物件が見つからず、元々引越する期間が非常に短かったため、決済日までお引越しが難しくなり、買主様には事情をお話して決済後のお引渡し猶予を頂くことが出来ました。

ご要望が多い売主様でしたが何とかお気に召す物件を見つけ出すことができ、引越しや要らない物の廃棄に関しては一番安い業者にお願いをして梱包などもすべて業者さんに依頼しました。

その後の決済やお引越しを無事に終えることができました。

時間も無くどうなることかと思いましたが、相場より良い価格で売却でき、結果ご本人や各債権者皆様の全員が満足される取引が出来ました。