依頼者はご主人が亡くなり、支払いが困難との事で売却の依頼を受けました。
まずは債権者と面談し任意売却の有効性について説明をさせていただき、いつもは任意売却に消極的と言われている金融機関から任意売却を進めていいとの許可を貰いました。
当該物件は不動産の流通性が乏しい特殊な地域であり、買手の探索にはかなり苦労いたしました。
債権者に関しては任意売却を待ちきれずに一度、競売の申立てを行おうとしていましたが、何とか任意売却を進めたいと説得し何度か期間を延長してもらいました。
延長交渉と並行して物件周辺へ積極的に販売活動を行った結果、やっと購入希望者が現れ一気に契約まで話が進みました。
今回は依頼者の他に7名も相続人が居た為、依頼者以外の相続人に相続放棄させて依頼者のみが相続をする手続きをしなければなりませんでした。
買主に事情を説明し決済期間を通常より長く取り契約を締結した後に、相続手続きに関する行動を開始しました。
相続人の中には地方に住んでいる方やアメリカ在住の方などもいて相続人との接触までには困難を極めました。
しかし提携している司法書士事務所の助けもあって、少し時間はかかりましたがなんとか相続手続きを完了することが出来ました。
依頼者のお引越についても、ご希望に近いお部屋が手配でき物件引渡は余裕をもって行うことが出来ました。
決済当日は色々と困難続きだった事が嘘のようにスムーズに事が運び、依頼者と今日までの大変な出来事を思い返し談笑し、最後に感謝のお言葉をいただきお互い笑顔でお別れすることができました。