今回のお客様は、大学で研究職に就かれている方から、「10年前に収益物件を５物件購入したが、今になって騙されていたと気づいた。なんとか早く処分したい。」ということでご相談を頂きました。

弊社としては、早く処分するという事は得意分野ですから、先ずはご安心していただこうと実際にお会いしてお話を伺いました。

お会いした際に資料を一式確認させて頂き、お客様と一緒に現在の状況を確認したところ、購入してから時間が経っている事や、昨今の不動産価格の上昇により、1物件あたり数十万を手持ちの資金から充当すれば売却が可能であるということが判明しました。

ただ、このお客様は5物件を所有されている為、1物件の負担は少なくとも、全体で考えるとかなりの資金充当が必要でした。

その状況をお客様へ相談したところ、「とにかくこれまでの内容の説明や対応を鑑みて御社を信用している。資金はなんとか準備するので早めに解決に導いて欲しい。妻にもこの物件の事は伝えていないので、早く解決したい。」という回答がありました。

勿論のことですが、当社としては仲介手数料も頂かなくてはなりませんし、諸々の費用も発生してしまいます。そのことも伝えたうえで、この回答でした。

担当者としては、「個人個人で色々な事情があるな」と思いながら、とにかくスピード第一で進めていきました。

最終的に相談を頂いた月と同じ月に契約の話を纏めることが出来ました。お客様のご意向であった「奥様には内緒で」という条件についてもかなり神経を使ったサポートを致しました。

とはいえ、契約内容の説明の為のアポイント当日は担当者として不安がありました。個人の方にとって5物件の資金充当や仲介手数料となると高額です。お電話で内容は説明済みではありましたが、いざ実際にお会いしてみると、「やっぱり嫌だ」等と話の変わってしまうお客様が多いからです。そんな不安を抱えながら、契約のお約束の場所に向かいました。しかしながらその不安は良い形で裏切られることとなりました。

お約束の場所に到着後、お客様と合流した後、再度内容を説明し、必要な費用等も一通りご説明し終わり、結局いくらの自己資金を充当して頂く必要があるのかという説明をしたところ、「こんなにしっかりやってくれたのに、普通の不動産業者と同じ法定の仲介手数料だけでいいのですか？本当にコンサル料とかはかからないのですか？ごめんなさい、一度不動産業者にこの件で騙されているので、不安になってしまいまして。。。ただ、こんなにやってくれて御社は逆に大丈夫なのかと思ってしまって。ごめんなさいね。」という内容をお客様がお話されたのです。これは本当に任意売却専門業者冥利に尽きます。