今回、任意売却のご依頼を受けたのは、茨城県にお住いのO様。
O様は元々ご家族が持っていた敷地に新築を建て、ご家族と一緒に順風満帆に居住しておりましたが、ある出来事によって、ローン返済が出来ず、ご自宅を売却しなければならない事態となりました。
O様は営業をしており、お客様の接待にも身銭を切らないといけない状況がたまにありました。
これまで足りない月はキャッシングで埋め合わせ、対応してきましたが、いよいよ回らなくなり、滞納を始めてしまいました。
元々、有名メーカーの新築を建てたこともあり、借金が過度の状況になっていた可能性があるとご本人様も言っていました。
2022年4月に競売の申し立てを受けていたご自宅に住み続ける事を条件に事業法人にご自宅を売却しており、今回はその時、借り入れた資金の返済のため、お母さまが持っていたアパートの売却を行いました。
家賃の支払いだけでなく、新たに借り入れた資金の返済と合わせ月30万円の支払いは厳しく、私たちは6社を超える金融機関に融資の打診を行い、と同時に、資産の売却を行い、生活環境の改善を助言してきました。
幸い、アパートを個人の方が高い値段で購入して下さることになり、1年前に借り入れした資金を完済でき、アパート売却後に発生する税金を支払うのに充分な資金が出来ました。
実際、契約から決済まで3週間とバタバタしましたが、買主に条件の調整と、売主様の資料の整理と作成を急ぎ、無事に終えることが出来ました。
今回の事例から思うことは、どんな事情でも住宅ローンの返済ができなくなったら、まずは早めに金融機関に連絡をして事情を説明すること、そして自分だけの判断はしないことだと思います。
今回ご自宅の売却に至ったのは過大なローンの影響やコロナウイルスの影響による経済的理由で、自身では防ぎようもありまでした。
しかし、日ごろから貯金など蓄え、万が一の時に備える事でご自宅の売却も防げたかもしれません。
もし、何かの事情で住宅ローンの支払いができない方やできなくなりそうな方、銀行への相談の仕方を詳しく知りたい方は、ぜひ弊社までご相談いただければと思います。