依頼者は板橋区にお住まいの自営業のK様。兄弟の借金を肩代わりし、住宅ローン、管理費等、税金の支払いが滞り、やがては各所から督促状が届くことほどになっておりました。
まじめでこのような事態になったこともなく、不安に駆られ、途方に暮れている中、当社のホームページをご覧いただきお問合せいただきました。
胸の内なる想いがこもった話を親身になって話を聞き、最善を尽くし問題の解決に二人三脚で取り組むことを説明し、当社に依頼いただくこととなりました。
借金以上に解決しなければいけない問題点として相続登記していない部分がある為、相続をしなければいけないが相続人の一人が失踪している事もあり警察署訪問、失踪者へのコンタクトなど通常の不動産業務ではないことも親身に一緒に取り組み一つ一つ問題点を整理しました。
常に売主様に配慮し、最小のご負担に抑えるよう、複数の購入希望者の内見を同じタイミングに合わせる等効率的に行い並行して迅速に債権者交渉も始めました。
そんな中、K様が不運にも脳溢血で倒れてしまいました。心配して見舞いに行くも、コロナ渦で会うこともできず、病院内で電話をしながら状況確認をしました。命には別条ないとの事で、一安心ではあるもののリハビリにより暫く退院できない状況となり、暗礁に乗り上げかけましたが、このままにしてはK様の今後の人生に大きく関わる重責を担っているため往復二時間の移動を何度も何度も往復するなど粘り強く問題解決に努めました。
タイミング悪く、コロナによる緊急事態宣言が発令され、書類のやりとりも看護師経由でないと出来ない状況となり、何度も往復する手間と時間をかけつつ、必要書類を揃えました。 K様から最大の信頼を寄せて下さり、感謝の言葉を頂きました。
預かった鍵で依頼者に代わり引越し、運送、産廃処理を行い、印鑑証明により重要な郵便物の回収まで行えたことは、お互いの信頼関係あっての事と思います。
そうしながらも制限時間は刻一刻と迫っており、もう限界かと思いましたがK様の感謝の言葉を思い出し、絶対に助けると誓い、どうにかお引渡しを迎えることができました。
思えば、途中からは仕事と言うより、K様の安心する顔が見たい気持ちとなっており、引渡しのご報告では、ようやく安心したK様の声を聴く事ができ、お互い胸を撫でおろしたしだいです。
K様は順調にリハビリを行っており、コロナによる規制が無ければ退院も近いようです。
急務が終了した今、あまり連絡を入れるとリハビリの邪魔になると思い、遠慮しているものの、時折入れるLINEの回答には、リハビリして運動不足が解消した!などと前向きなK様。
K様は不運が重なってしまったことによるものですが、同様のお立場の方も多数いるかと思います。私達のノウハウと熱い思いがそんな方々のお役に立てればこの上なく幸いと思います。