任意売却最新情報

板橋区T様のケース「家族の絆が深まる任意売却」

物件は築15年目の二階建て戸建で、開発地区の分譲地で宅内の状態も良かったのですが、最寄駅からは徒歩20分程で急坂の途中に位置していました。

物件には所有者であるご主人と奥さんが住んでいて、共有者である息子さんはすでに独立され遠方のマンションにお住まいでした。

 

弊社にお問い合わせ頂いた時にはすでに競売の申し立てを受けていて、原因としてはローンの月々の返済を管理していた奥様の住宅ローンのお支払が一度滞ってしまってから、ご主人には正直に言えないまま債権者からの再三のご連絡にも怖くて出ずご連絡を怠ってしまったためで、まさかこのような展開になるとは思わなかったという甘い考えから陥ってしまったとの事でした。

 

幸いな事に住宅購入時に相当額な頭金を投入していたため、限られた期間でも任意売却は不可能ではなかったのですが、所有者様は出来る限りもうしばらくはご自宅に住み続け、限られた販売活動期間での売却ではなく、まずは不動産担保ローンにより借換えを行ったうえで競売差押を解除し、じっくり販売活動をする事により出来るだけ高く販売してほしいとの要望でした。

 

競売までわずか三週間ほどの限られた短い期間でしたが、所有者様のご希望に叶えるために弊社の関連会社である不動産担保ローンの審査を早急に行い、無事に競売開札日二日前に税金滞納も含め返済する事により競売を回避する事が出来ました。

 

その後は弊社の得意とする販売活動により何度も内見ご案内をさせて頂き、ついに所有者様のご納得頂ける金額で今回売却が成立しました。

 

ただ、実はこの売却が成立するまでに最も大変だったのは、ご家族間の不和で、何度も足を運びご主人と奥さん、息子さんが直接話し合える機会を作り関係性を修復するのに努め、最終的に物件が売却出来た時には今回の原因を作ったご両親に対する息子さんの憤りや過去の蟠りも消え、今までの全く音信不通だった息子さんがご両親のお引越しを手伝って頂ける程になっていました。

 

ご両親からは今回の競売回避、そして住み続けながらじっくり販売活動をした上でのご希望通りの売却が叶った点に加え、さらに息子さんとの関係が修復されたことに涙ながらの感謝のお言葉を頂き、私も感無量となりました。