任意売却最新情報

さいたま市Y 様「コロナで客足遠のき経営不振(飲食店)でローン滞納」

本件は今年3月に弊社ホームページからの問い合わせでした。依頼者様はお寿司屋さんでまだ30代後半とお若い方でした。
今回の依頼のきっかけは、事業がうまく行かなくて住宅ローンの滞納に繋がったと伺いました。経営自体は老舗の寿司屋さんだけあって長年来ていただいている固定のお客様が常連としているらしいのですが、やはりコロナの影響は否めなく一般客の減少、固定客の来店回数の減少から現在に至るとの事です。子供さんも一番お金のかかる時期も重なった事も仰っていました。
依頼者様のご希望は子供さんの事を踏まえて何とかオーナチェンジで住み続けたいとの事でした。
早速販売活動を開始してオーナーとなる投資家様、不動産会社に、手あたり次第営業をしました。
これが、このような事はあまりないのですが、ものの数週間でオーナー希望者が現れました。
もちろん債権者も購入額に文句もなく契約、決済と話がトントン拍子に進むかのように思われましたがこのような話にはやはり落とし穴が潜んでいました。
話を進めていく上で買主様と連絡が急に取れなくなり話が無くなってしまいました。依頼者様債権者共に大変ご迷惑をかける形になりました。
販売活動は振り出しに戻りました。がやはり依頼者様のコロナによる影響による収入激減で生活
が困窮している事も重なり毎月お支払いできる賃料が低い為オーナー探しは困難を極めました。
このままでは無駄に時間だけが過ぎていくだけなので、依頼者様にはどうにか賃料を上げて頂け
るように何度もお伺いしお願いに上がりました。
依頼者様はどうにか賃料を増額するために朝からアルバイト夕方から本業のお寿司屋さんを営
む事になり御体を壊さないか心配になるほどでした。
しかし依頼者様は愚痴一つこぼすことなく住み続けたいとの強い思いだけで奥様のご協力もあり
毎日休みなく働き続ける日々を極め何とか賃料を増額できるほどになりました。
債権者交渉ですがこれも困難を極めました。何をどう言っても交渉の余地がなくいい加減諦めかけましたがここで負けては依頼者様に申し訳が立たず諦めずに繰り返しました。
債権者もこちらの粘りに折れたのか話を聞いてくれるようになり買主様の価格に目を向け始めました。しかし話は聞いて頂けるようになったとはいえこちらが探し当てた買主様の価格に応諾する事には至らず時間だけが過ぎていきました。
そうこうしているうちに、裁判所から依頼者様宅に競売の通知が届いてしまいました。そして競売の入札額、入札日、開札日が決まり債権者からも決済日はこの日までに行えないのであれは任意売却をさせないと連絡も入りました。
もうここまで来たら弊社も総動員でオーナー探しに全精力を注ぎつつ、依頼者様には最悪売却も視野に入れて頂くよう非常に言いにくい事を伝えにも行きました。
本当に期日が迫る中、二転三転した案件でしたが何とか依頼者様の希望に沿う形で債権者からも応諾を頂ける買主を探すことが出来てようやく、契約、決済にこぎつけました。
依頼者様からは「本当に願いが叶い【いい任売さん】に頼んで良かったです。本当にありがとうご
ざいました。コロナが落ち着いたら是非お寿司を食べに来てください」と有難いお言葉を頂きまし
た。
弊社は必ずしも叶わないかもしれませんが、限られた時間の中で依頼者様の希望を叶えることを
大前提に、決して諦める事なく最大限の力を発揮する事をモットーにしております。