千葉県浦安市H様「現状を中々、妻に打ち明けられなかったが…」
物件は湾岸地帯にある築17年目の大規模マンション6階部分で、マンションの仕様も良く共用施設も充実し、近隣にはスーパーやホームセンター、図書館など便利な住環境に位置する物件でした。
所有者様は40代のご夫婦共有で、お子様お二人に恵まれ、夫婦共働きで収入的にも住宅ローンを支払い続けるにあたっては全く問題ないはずでした。しかし、ご主人は物件購入時に勤めていた勤務先を2年ほど前に転職され、もちろんローンの支払については当初よりご主人が行っていたために、ご主人の転職を機に実際の収入を奥様に隠していた経緯もあり住宅ローンの滞納が始まってしまったとの事です。
どうにかなるという甘い気持ちからズルズルと時間だけが過ぎていき、それでもご主人自ら解決したいという思いからついに一歩前に出て、弊社のホームページからお問い合わせ頂きました。しかし、その時にはすでに滞納6カ月というラインを越えてしまっていたために残念ながら期限の利益の喪失つまり分割弁済では対応できず完済もしくは任意売却という方法しか残っていませんでした。私は詳しく現状を確認させて頂いたうえで、ご主人の希望を伺ったところ、初めて上記経緯と共有者である奥様にまだ現実をお伝え頂けていない事が分かりました。もちろん私からは正直に奥様へのお話しをして頂き、ご希望としては何としても本物件にオーナーチェンジで住み続けたいという意向が強かったために、それを実現させるべくお手伝いさせて頂くためにどうにかご主人から打ち明けるのが難しければ私からご説明させて頂くご提案もさせて頂きました。
そこまでは良かったのですが、実はそこからが2か月間以上という長期間に渡りご主人と連絡が繋がらなくなってしまい、その間も日々遅延損害金が増え続け債権者も競売手続に着手する寸前で、私からの連日の連絡やご訪問に対しついにお返事を頂く事が出来ました。もちろん奥様に打ち明けるという大仕事が残っていましたので現実から逃避し続けていたご主人と共に奥様に全容をお話しする事が出来、奥様のお気持ちを考えると修羅場になる事も想定していたのですが、最後はこの選択肢しか残っていない現実を受け入れて頂きました。その後は、弊社の最も得意とする債権者交渉と販売活動を精力的に行い、所有者様のご希望通りの家賃交渉にも成功し、無事にそのまま引っ越す事もせず住み続けられるというオーナーチェンジが成立しました。
ご主人からも、「あれだけ御社から妻に打ち明ける事に対しご協力も頂けると言われたのに、また現実から逃避してしまった事を本当に後悔しています。あれだけ連絡を頂いたにも関わらず返事もしない、それでも諦めずに最後は私を後押しして頂き本当に感謝しています。以前は妻の仕事が忙しくてすれ違いで会話も殆ど無かったのが、あれ以来何でも話をする事が出来るようになりました。」
心温まるお言葉まで頂戴出来て、今後は貯金をして将来的には本物件を買い戻したいという目標に向かって夫婦一丸となっているとの事です。