ご依頼者様は岩手県にお住いのO様。長年自営業を営んでらっしゃる事務所兼ご自宅の住宅ローン支払いがコロナの影響もあり、困難になってしまったとの事。地方に所在し、尚且つ土地は借地権付となるため地元の不動産業者に任意売却で売却ができないか何社も相談したが、なかなか取り扱ってもらう事ができず、インターネットで検索している中、当社のホームページをみて頂き、問い合わせ頂きました。
まずは相談員が現状の生活状況をヒアリングさせて頂き、じっくりとお悩みとご希望を伺いました。
ご依頼者様の要望としては築30年ほど経過していて、建物自体の痛みも顕著で、随所にリフォームが必要な状況ではあるが、現況のままで競売にならずに市場の価格とほとんど相違がない任意売却での成約を強く望み、残債を少しでも減らしたいとのご要望でした。
建物の状況として外壁から漏水していたり、床下にネズミの巣穴があったり、尚且つ土地は借地権で地主様との調整が必要となる…などなど諸々の状況を調整する必要が随所にあり、ご依頼者様に負担のない形で販売活動をスタートするために、それぞれ交渉を重ねていきました。
まず、土地の地権者である地主様には今回の売却に至った経緯をご説明し、更新料や譲渡承諾料がなるべくかからないよう依頼を重ね、なんとか承諾を得ることができました。
またリフォームが必要な箇所については、地元のリフォーム業者数社に見積もりの手配をし、少しでも安く収まる業者の選定を進め、ご依頼者様に費用負担のかからぬよう事前に買主様にリフォーム費用がかかる旨をご説明するよう致しました。物件自体の所在地も郊外にあり、事務所兼自宅の特殊な間取り、借地権付の戸建てとなり苦戦することが想定されました。
そのため、弊社のネットワークと広告力を最大限駆使し、地元の不動産会社と連携し現況のままで、尚且つ市場価格とほとんど遜色のない価格で購入頂ける買い手をなんとか見つけました。
債権者様との折衝においては、郵送、電話等で幾度となく交渉を繰り返し、当初は厳しい主張がありましたが、当社との実績も多いことから、徐々に交渉を進めていくことができました。
契約に際してもご高齢であるご依頼者様の状況を考慮し、極力ご負担にならぬよう郵送での手配にて手続きを進め、ご依頼者様のご負担にならぬよう配慮して手続きを進めていきました。
ご依頼者様としても、なんとか競売になることを回避でき、事務所の移転手続きも無事に完了することができたため、不安からやっと解消される、ようやく肩の荷が降りたと大変お喜び頂けました。