ご依頼主はお仕事を退職し、住宅ローン支払いが出来なくなったとの事で任意売却の依頼を受けました。

販売を行う物件ですが、築年が浅く駅から徒歩圏内の為、印象は良かったですが、最寄りの駅から実際に歩いて向かったとき、坂道が急で道路も狭く、道を上りはじめて間もなく息を切らしました、正直徒歩はきついといった感想でした。

販売を始めて当初は問い合わせが多く、内見も何度かご案内しましたが、外観や室内は好印象ですが、お客様のお断りのほとんどが「坂道が予想以上にきびしい」といった内容のお返事でした。
このことを債権者に報告、価格の見直しをしてくれたので、改めて販売活動を開始しました。

その後も何度か内見は入りましたが、購入までいかず非常に苦戦しました、
随時販売報告をしましたが、債権者も頭を悩ませているような感じでした。

長い期間販売活動をし、坂道が気にならないほど物件を気に入った買主が見つかりましたが、販売金額を下回る買付を提示してきました、債権者に納得してもらうよう物件の環境などをもう一度報告をし、応じてくれるようにお願いをしました、

債権者は競売を申し立てる準備をしていたそうで、お返事としては承諾してくれたのでホントにギリギリセーフでした、契約ではご依頼人のお父さまも同席をし、円満な契約を行えました、ご依頼主は別の場所でお住まいになっていたため、引っ越しの作業はないので、その後は問題なく決済を終えることが出来ました。