依頼者は本物件に1人で居住していて派遣社員をしている方でした。

本物件は依頼者が持分4分の1・腹違いのお兄さんが4分の1・亡くなられた母親が4分の2の持分となっているとの事でした。

精査した所、建蔽率がオーバーしており再建築が出来ない事も判明し更に依頼いただいた時には既に競売の入札期間中で開札日まで残り2週間をきっている状況でした。

競売の対象は居住中の依頼者の持分4分の1のみです。

正直常識的に考えても入札中でもあり諦めるのが普通です。

しかしここで諦めないのが弊社の社風でご依頼をして頂いた以上あらゆる手段を考え何とか依頼者を助けられる手段を考えました。

グループ会社を含めた全体会議を行い何とか依頼者を救済する方法が1つだけ出ました。

内容としては、競売はあくまで依頼者の持分4分の1だけが対象ですから、まずは共有者であった亡くなられた母親の持分4分の2の相続登記を行い、尚且つ腹違いのお兄さんにも現状の詳細をお伝えしました。かなり驚愕していましたが、腹違いの弟さんの強い希望でもある「できる事なら一生住み続けたい」気持ちもお伝えしたうえで度重なる交渉の後、お兄さんの持分4分の1を弊社グループ会社に何とか譲って頂ける運びとなりました。

これで何とか持分4分の3を保有することに成功。

上記の手続きをしているうちに競売は進み開札日を迎え依頼者の4分の1持分は法人様に落札されました。

しかしこちらサイドは4分の3を保有している為、落札した法人様に話をして諦めて頂く事にも成功。

債権者にも落札額以上の金額でのお支払いで取消をして頂ける事のも成功しました。

依頼者には当初から成功例を説明しており成功の暁にはお家賃を払って住み続けられる事をお伝えしていましたので大変喜びと共に感謝されました。

弊社も再建築不可の物件なのでお家賃を貰い長いお付き合いと思っていましたが、なんと以前取引があったお客様より連絡があり収益物件として購入したいと話が転がり込み引き継ぐ運びとなりました。

弊社のモットーでもある「受けた依頼がどのような状況であっても決して最後まで諦めない」強い気持ちがあった為の今回の結果になったと自負しております。

弊社は必ずしも叶わないかもしれませんが、限られた時間の中で依頼者様の希望を叶えることを大前提に、決して諦める事なく最大限の力を発揮する事をモットーにしております。

お一人で悩まず無料相談窓口、ホームページもございます。困ったときにはひとりで悩まずお気軽にご相談ください。