任意売却最新情報

厚木市H様のケース「自宅は競売、でも新築戸建を購入!?」

物件は築24年目の二階建て戸建で、最寄駅からは徒歩35分以上の工業地帯に位置しとにかく車両が不可欠な立地条件に加え、室内も雨漏りや白蟻の被害が甚大で当然フルリフォームが必要な物件でした。

所有者は70代後半のお父様と40代の息子さん共有でしたが、あくまでも第一抵当住宅ローンの債務者はお父様のみで、第二抵当のみお父様以外に息子さんも連帯債務者に設定されていました。当初はお父様の自営業のお仕事を息子さんも共同経営されていましたが、数年前より経営が傾き始めついにお父様はご年齢もあって身を退いたのですが、途中で所得税や消費税さらに住民税や国保税など破格の1100万円ほどの税金差押もご自宅についてしまいました。

その後はお父様のみ別居し、それでも住宅ローンはどうにか息子さんの収入でお支払をしていたのですが、息子さんの新たな事業も収入の変動が激しくお子さんの進学教育費等でついに住宅ローンの支払いが難しいと判断された頃に弊社は任意売却のご依頼を頂きました。

まず、弊社がご提案したのは任意売却における致命的な障害として破格の税金差押があった為、税金差押名義人はほとんどお父様でしたのでまずは収入源が無いお父様に生活保護を受けて頂き、当然私も同行したうえでご自宅を売却前提として生活保護の受給決定が下りました。もちろん息子さんがご自宅に実際住んでいる為ご自宅に係る差押については執行の停止処分をすぐには認められませんでしたが、お父様の生活が安定した次の段階として息子さんご家族のお引越しのお手伝いをさせて頂きました。

まずは住宅ローンの連帯債務者として設定されている第二抵当のローンのみ残りわずかでしたので滞納せず完済したうえで、近隣の新築物件の購入をご提案しました。

当初はローンが組める訳がないと仰っていましたが、連帯債務のローンの方は完済され税金滞納もありませんでしたのでローン審査も下り、今回見事な新築物件の決済が成立しお引越しも完了しました。もちろん昨今の超低金利のため新築物件の毎月のお支払額は現状の住宅ローン第一抵当のみに比べでも格段に低く設定出来るからです。

実はまだご自宅の任意売却の方は道半ばなのですが、債権者交渉の方も弊社で提出した甚大な雨漏り・白蟻被害の調査書などを元に順調に進み、税金差押の件についても所有者様の生活保護受給決定などで国税以外はハンコ代で応じて頂けて、販売活動の方でも空室になった故に内見ご案内やリフォーム見積なども容易になり、競売申立手続き前には任意売却も成約する見込みです。

誰もが任意売却が極めて困難でご家族全員の将来への悲観を想像される案件でも、弊社はその状況にあった的確なご提案や選択肢をご提供しますので、住宅ローンの件でお悩み中のお客様、是非お気軽にお問い合わせ下さいませ。