任意売却最新情報

埼玉志木市K様「競売期日迫る!ギリギリまで諦めない、見捨てない」

埼玉県志木市にお住まいのK様からのご相談は、空家になってしまったマンションを売却して欲しいとの内容でした。既に引越しを終え空室になっていましたが、仕事の不調により住宅ローン含め支払いが困難になってしまったとのことです。

ご本人は、売却をして返済しても残債が残ってしまう事は分かっており、いずれ弁護士に相談することになるので弁護士費用として30万円~50万円を残したいという希望がありました。その希望をかなえるには、少しでも高く買っていただけるお客様を募集し、成約に結び付けなければなりませんが、予想に反し具体的な話が一向に入ってきませんでした。

販売活動を重ねるも無常に時間は過ぎ、良い話をお持ちすることができないまま任意売却の期間が満了してしまいました。

債権者が競売に移行した後は、裁判所の評価額が基準となります。債権者としては評価額の150%の購入希望者がいれば抹消に応じますという姿勢でした。

そのため、裁判所の評価が出るまで販売活動を継続しつつ、評価は高いのか低いのかいったい幾らになるのかを日々気にかけながら待ちました。

時期が来て、評価を確認したところ想像以上に高い価格でした。言わば更にハードルが上がってしまった状態です。今まで具体的な話がなかったにもかかわらず、更に手かせ足かせがついた状況になり販売は暗礁に乗り上げてしまいました。

しかし、途方にくれている暇はありません。時間は待ってくれませんので、とにかく買取業者、仲介販社に声をかけ取引可能な金額で買っていただける方を探しました。奔走しながらも更に時間は過ぎ、いよいよ入札開始まで残り1週間となり3週間後には開札というカウントダウンが始まってしまいました。

K様には、何とか間に合うようにお客様と契約を取り交わすのでと話し、その準備だけは進めていただくようにお願いしました。何があっても対応できるようにしておきながら、最後の最後まで、過去取引をしていただいた買取業者に端から連絡を取り検討していただくよう声をかけて回りました。その中の1社が希望する金額での取引に応じていただきました。準備が功を奏し、開札日の10日前に売買契約を取り交わし、開札日の前々日に残金決済をすることができました。

取引を終えてみると、希望する弁護士費用には満たない額ではありましたが、特に費用を用立てる必要も無く手元にお残しすることができましたので、K様にはこの取引内容をご納得いただきました。

この売却依頼を受けてから決済に至るまで、相当期間を費やすこととなりましたが、その間、少しずつ少しずつ貯金をし、何とか弁護士の相談費用を賄えるまでに貯めていたそうです。

結果、K様はこれから弁護士に相談して法的に解決していくことができそうです。K様にとって一番心配していた不動産の売却ができ、当初考えていた、相当残るであろう残債額が思ったよりも小額であった為、気持ち的にかなり楽になりましたと最後に胸のうちを話してくれました。まだ若いK様には、これからまだまだ頑張っていただきたいものです