任意売却最新情報

秦野市U様「当社は最後まで諦めない、それがいい任売スタイル」

今回のお客様は40代の男性。物件には息子さんとの二人暮らしでした。転職を機に収入が減ったことから滞納してしまい自宅を差押えされてしまいました。ご相談を受けた時には既に競売の申立がされており時間に限りがある状況でした。早速面談をさせて頂きご希望を伺がった所、引越しをするお金もなく売却をして引越し費用を捻出して欲しいとお気持ちをお聞かせ頂き任意売却へ向け動き出しました。

まずは物件を内見させて頂くと物件は4LDKで築10年の戸建。室内は猫を飼っており壁やフローリングに大きな引っ掻き傷が無数にあり、掃除をほとんどしていないため糞尿や抜け毛、ゴミ等で汚損されており劣悪な室内状況でした。とても一般のお客様に内見してもらえる状況ではない事が分かりました。

それに加え、債権者へ連絡をしたところ債権者からは今まで何度も所有者様へ電話や訪問を繰り返し通知をお送りしていたにも関わらず一切連絡を取ることが出来ず全く誠意を感じる事ができない。競売に突入したこともあり、任意売却を受け付ける事はできないと言われてしまい非常に厳しい状況に陥ってしまいました。

それで諦める弊社ではありません。債権者へ何度も連絡をし所有者様が今回弊社に任意売却の依頼をされ返済ができるよう誠意をもった対応をしたいというお気持ちになった事などをお伝えし、どうにか任意売却に応じてもらえないか食い下がったところ、一度所有者様と債権者との面談を設けることを条件にまず任意売却について再度検討して頂けることになりました。所有者様と一緒に債権者のもとへ出向き話会いをしました。その結果、今後債権を他社へ譲渡する方針の為、自社では任意売却の相談はできなくなるが債権譲渡先との交渉がスムーズにできるよう協力して頂けると言って頂きました。まだ確実に任意売却が出来るようになった訳ではありませんが一筋の光が見えてきました。しかし、そんな矢先新たな問題が浮上します。それは債権譲渡をするまで時間がかかり譲渡日が競売タイムリミットの3週間前になってしまうということです。通常、債権者の稟議や任意売却の手続き、買主様の決済準備や関係各所の調整に平均1ヶ月から1ヶ月半の時間が必要となります。仮に3週間で全てまとめる事ができるとしても何か一つでも遅延や問題が発生した時点で任意売却は頓挫してしまいます。それでも弊社は可能性がある限り任意売却を成立させる為、出来る限りの準備を行いました。

譲渡日を迎えすぐに譲渡先へ交渉にあたり譲渡元から話しを繋いでいた事により早急に任意売却の応諾を受けることができました。一般のお客様へご紹介が難しかった販売についても室内状況を加味した上で相場に近い金額で購入して頂ける法人の買主様を見つけることができ契約から間もない決済も対応して頂けるとのことで競売のタイムリミット前日で無事任意売却を纏める事ができました。

所有者様の引越しについても買主様に事情を説明し引渡しの猶予を2週間設けてもらい、今回の任意売却で捻出した引越し費用により所有者様の持ち出しもなく滞りなく所有者様のご希望の条件の賃貸にお引越しして頂く事ができました。

 

最後にお会いした時に所有者様からは「依頼したけど内心諦めていた。状況が厳しいのでここまで動いてもらって本当に感謝しています。」とお言葉を頂きました。

 

実は任意売却の活動をしている最中、所有者様と連絡が取り辛くなったり不通になった期間がありました。債権者の方針や物件の室内状況、競売までのタイムリミット等、数多くの問題が立ちはだかり所有者様にはまだ可能性があると具体的な展開をご説明していましたが数多くの壁にご自身で無理だと決めつけ諦めてしまっていました。弊社の持前の粘り強さで最後は全てまとめる事ができましたが苦労した取引でした。

弊社はたとえ所有者様ご本人が諦めていても、どんな状況に陥っても可能性がある限り諦めたりはしません。ご自宅の事でお悩みの方は是非一度ご相談ください。